世界平和記念聖堂の内陣正面の3つのステンドグラス

 

 

 

 

 

解 説

世界平和記念聖堂の内陣正面の3つのステンドグラス

 

世界平和記念聖堂に足を踏み入れるとすぐに目に入るのは、内陣の祭壇正面の独特の曲線状の三つの窓です。
背後からの光に美しく反応するステンドグラスがはめこまれています。
五つの円を組み合わせたデザインで、五弁の花びらを連想させ、とても日本的な雰囲気を醸し出しています。
円の中には、三つの十字架が描かれています。
三つの窓は同じデザインですが、それぞれ、ステンドグラスの基調になる色が違います。
正面に向って左側の窓は濃紺、右側の窓は淡い青、真ん中の窓は赤です。

 

 三つの色のバリエーションは、キリスト者の生き方の基本である「信仰」(左の窓)、「希望」(右の窓)、「愛」(真ん中の窓)を表しています。
 (世界平和記念聖堂の中央通路には、「信」「望」「愛」の文字が刻まれた円形の金属板があります。「聖堂案内シリーズ 17」をご参照ください。)

 

 三つの十字架は、イエス・キリストが十字架につけられた場面を思い起こさせます。

 

 「ほかにも、二人の犯罪人が、イエスと一緒に死刑にされるために、引かれて行った。『されこうべ』と呼ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。」(ルカ23・32~33)

 

 この三つのステンドグラスの窓は、ドイツ・ミュンヘン市聖ルドビコ布教会から贈られたものです。