広島教区百年史の見本 69ページ

 「教区百年史編纂委員会」の川本隆史です(観音町教会信徒)。2023年9月より半年かけて、旧・編纂委員会(委員長・肥塚侾司神父および委員3名で2017年9月に発足)が収集した各種資料の精査を進めました。2024年4月に委員長を拝命した私と3名のメンバーでもって新たな委員会を結成し、後世に残す歴史書としての内容と形式を備えた『広島教区百年史』の編纂を開始しました。その成果を単行本として刊行いたします(A5判/今年度前半、サンパウロより発行)。

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 現・編纂委員会のメンバーは、担当司祭の肥塚侾司神父および猪口大記神父に竹内秀晃さん(幟町教会信徒/広島信望愛学園事務局)と委員長の川本隆史(観音町教会信徒/東京大学名誉教授)を加えた4名で構成されています。
2023年9月11日、6年前に発足した当初の編纂委員会が作成した資料一式を引き継ぎました。元のプランでは第一編に置かれていた100年史の概観を全面的に書き直して、後世に残せる単行本の正史として提供すべく、定例Zoomミーティング(ほぼ毎週の2時間)での討議および司教館・関連施設の資料整理から取り組みました。こうした半年間の活動を踏まえて、2024年4月1日付けで現在の委員会が正規にスタートしたのです。
 その後も定例Zoomミーティングを続行し、司教館でのメンバー合宿を重ねました。歴史書としての整合性を実現し典拠を明示するための協働作業、埋もれていた史資料の探索・発掘に少なからぬ時間と労力を費やしましたが、先人の篤い信仰を偲び過去に学ぶ楽しみを味わえたことにより充分報われています。猪口神父が発揮した強力なイニシアチブのもと、職務の完遂にラストスパートをかけて、精確かつ密度の高い本文と詳細な注記を備え、貴重な写真・画像が適所にレイアウトされた原稿が、ようやく仕上がりました。
ここに入稿前のファイルの一部を印刷見本(代用)として提供しますので、ご高覧ください。私たち一同は、この『広島教区百年史』が教区の聖職者・信徒のみならず、広範な市民や研究者の関心に応え検証に耐える水準を達成しているものと信じて疑いません。版元のサンパウロを通じて市販するルートを選んだのも、そうした確信の裏づけがあるからこそなのです。

2025年3月30日 委員会を代表して 川本隆史