冊子『「わたしの召命」を考えるために」の配布にあたって

広島教区の兄弟姉妹の皆さん

広島教区 司教 白浜 満

 

冊子「『わたしの召命』を考えるために」の配布にあたって

+主の平和
 早春の候、寒さがまだ身に染みる今日この頃ですが、2022年度末が近づき、新年度に向けての準備等で、ご多忙な日々をお過ごしのことと思います。

 

 今年4月から始まる2023年度は、教区創立100周年(5月4日)を迎える年であると同時に、教区創立90周年(2013年度)からの10年間の歩みを振り返る1年に位置づけられています。聖ヨハネ・パウロ二世教皇は「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことです」(1981年2月25日、平和アピール)と教えてくださいました。振り返ることは、将来につながる重要な責任です。

 

 そのために、教区全体としては2021年11月23日(第1会期)と2022年2月23日(第2会期)に教区代表者会議(教区シノドス)を開催し、これまでの歩みを振り返った上で、2024年~2033年の教区の(長期・中期)宣教司牧目標や優先課題について話し合い、それをまとめた「司教教書」を昨年の復活祭に公布しました。

 

 また同時に、教区という家族の一員であるわたしたち一人ひとりの個人的な振り返りも大切です。2023年度の教区の宣教司牧目標は、「チャレンジ 新しい福音宣教 ~わたしをお使いください~『わたしの召命とあかし』」というタイトルになっています。わたしたちは2023年度に、教区創立100周年の種々の記念行事を行ないながら、教区民としての「わたしの召命」の歩みを振り返って、これから自分にできる信仰の「あかし」を静かに黙想し、祈る年にしていきたいと思います。

 

 この個人的な振り返りや黙想のため(またグループでの分かち合いのため)、平和の使徒推進本部が「『わたしの召命』を考えるために」という個人向けのパンフレットを作成してくださいましたので、間もなく皆さんのもとにお届けいたします。病気や高齢等のために教会に集えない方々にも、この冊子をお渡しくださるよう、ご配慮いただけますと幸いです。

 

 わたしたちを神の家族として招いてくださったいつくしみ深い神様が、教区の兄弟姉妹の皆さんのそれぞれの召命の振り返りを照らし、新たな歩みに向かって導いてくださいますように。

 

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