今年創立150周年を記念している援助修道会の本部はフランス・パリにあります。1856年、み摂理のマリアと呼ばれたフランス人女性・ウージェニー・スメットにより創立されました。
パリ総本部のチャペル |
日本での最初の創立は、1935年、 広島市楠木町でした。原爆による倒壊後も、現在地に再建され、昨年70周年を祝いました。
長い間この楠木町に修練院があった関係上、殆どの会員が、養成期に広島教区内の宣教司牧のお手伝いをさせていただきました。そのお陰で、おなじみの信徒の方々が、たくさんいらっしゃいます。また、広島出身の会員も大勢います。
70周年の祝いに全国から懐かしい広島に集まった会員達 |
現在はあまり使われていない名称:煉獄援助修道会が示すとおり、会の目的は「この世と後の世で清めを受けている人々のために、余すところ無く捧げる」ことにあります。
会員は、創立の最初から今日まで、社会や教会から忘れられている人々、人間の尊厳を傷つけられている人々、福音の告知を最も必要としている人々を優先し、それぞれの社会、地域、国における「欠けている部分」を補いたいと働いています。
広島地区の会員のご復活の祝い |
日本管区の会員は83名、広島地区には16名の会員が、楠木町と幟町に3共同体に分かれて生活しています。現在の使徒職は、幟町教会と三篠教会の司牧のお手伝いやエリザベト音大で学生指導や教鞭をとり、滞日外国人・主にブラジル人司牧、拘置所で過ごす人々訪問、野宿者訪問、結婚相談のカナの会のお手伝いなど。現代社会のニードに応える為に派遣される場で、会員一人ひとりが、自分が戴いているカリスマを生きることで、教会に奉仕したいと努めています。
聖母幼稚園や小百合幼稚園の創立当時からの出会いや、幟町教会や三篠教会などで洗礼を受けられた方々は、この写真の中に、懐かしいシスター達を発見されることでしょう。今年ダイアモンドを迎えたシスターが二人、金祝と銀祝を迎えたシスターが一人ずつ、元気で楠木町修道院や三篠修道院に住み、使徒職に励んでいます。
援助修道会は、国際会で、現在国内では15共同体ですが、世界24カ国に派遣されています。
アフリカ: |
ルワンダ、チャド、カメルーン |
ヨーロッパ: |
ドイツ、オーストリア、オランダ、ベルギー、スペイン、フランス、イギリス、
ハンガリー、イタリア、ルーマニア、スイス |
アジア: |
香港、台湾、インド、日本 |
アメリカ: |
コロンビア、メキシコ、ニカラグア、ケベック、エルサルバドル、北アメリカ |
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