2011年4月29日 山口教会司教公式訪問・堅信式

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山口教会司教公式訪問・堅信式

4月29日、三末司教さまが山口市のサビエル記念聖堂献堂記念ミサ・堅信式・お祝い会にいらして下り、すでに洗礼を受けた14人が、司教さまから堅信の秘跡に与りました。
三末司教さまのミサでのお説教は、この日の陽差しのように明るくて、ふだんは重い話題さえ、皆が愉快に聞き、明るい希望を持つことができました。そのことを少しこの場で紹介します。

「堅信式とは、聖霊のたまものを豊かに受けて、全世界に派遣される役割と恩恵を受けるものです。」と堅信者にお話しになり、その場の私たちも、当時のことを思い出しました。そして、「私たちの生きる目的は、キリストの復活にあずかることです。」と語られたあと、山口・島根地区の地区長の交代について触れ、
「新地区長は悪くない神父です。だって、“李(イ)神父”!」と。
皆がどっと笑いました。そこから、1991年の旧サビエル記念聖堂焼失と再建に話題が移りました。
「あの時、記念聖堂が焼け落ちた時、夜逃げをしようと思った人もいるでしょ。再建に莫大なお金がかかるからねえ。」
そんな冗談から始まって、その後さまざまに是否論の続いた現在の記念聖堂について、お話くださいました。
「これまでのサビエル記念聖堂とはまったくイメージの違う、近代建築の記念聖堂ができて、この聖堂は総スカンをくいました。私のところにも、“前の聖堂のほうが良かった。”と、2300通もの反対意見が寄せられました。でもその時、“反対している人の中に、近代建築のわかる人が何人いるか…”と思いました。そして“2300人の要求を集めて造るとしたら、ピカソでもできません。”と私は返事を書きました。再建されたサビエル記念聖堂は、近代建築としてはとても素晴らしいものです。今の私たちにはわからなくても、100年ののちにはそれがわかるはずです。皆で今の記念聖堂を素敵にしていけばよいのです。」
それから、最後もやはり、ミサに与った皆を大笑いさせて、締めくくられました。
「ヨハネ・パウロ2世が明日(4月30日)、列福されます。私もヨハネ・パウロ2世の足にぶら下がって、天国に入りたい!」
三末司教さまは、この日、私たちに明るい大きな励ましのエールを送ってくださいました。この場をお借りして、お礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

 

山口教会 広報部長 首藤久子