2009年5月17日 倉敷ブロック国際ミサ・堅信式

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倉敷ブロック
国際ミサ・堅信式
−三教会が国境を越えました− 

 司教公式訪問日の五月十七日、三末篤實司教様をお招きして、倉敷ブロック初の国際ミサ及び堅信式が、倉敷教会にて行われました。当日は、雨模様にも関わらず、玉島、水島各教会からもたくさんの信徒を迎え、用意した椅子やパンフレットが足りないほどでした。
 開催は、各国語での挨拶から始められました。日本語、インドネシア語、ポルトガル語、フィリピン語、スペイン語、フランス語、韓国語、英語、中国語―どこの国にもある、人と人とのふれあいのことば、早くも参列者の心をひとつにしました。新型インフルエンザまで国際的なふれあいで、世界中に影響を与えている昨今、挨拶での抱擁やキッス、握手も中止になりましたが、司教様は、「神さまとふれあう場であることを最優先に、我慢してください」と、ユーモラスに話されました。
 式進行、朗読、聖歌、すべて日本語、ポルトガル語、フィリピン語の交代で行われました。日頃は、なかなか生活の表舞台に立つことのない母国語を、この日ばかりは嬉しそうに朗々と、力強く、誇らしく発声されている様子が印象に残りました。聖歌も、各国独自のリズムとメロディがあり、国によって異なる宗教的情緒を味わいました。
 「互いに愛しあいなさいーこれが神の命令です。愛は、優しいことばですが、実行は難しいものです。祈りによって、神から力を得てください。祈りは、人のみに与えられた恩恵です」
 堅信の義を終えて、新しく派遣されていくきょうだい十一人、及び初の国際ミサにあずかる信徒たちへの、司教様からのメッセージです。
 ミサ後は、多目的ホールでお祝いパーティでした。たくさんの手作り料理、大変おいしくいただきました。アトラクションは、舞踊、歌、詩吟、どれも各国の無形文化遺産といえる内容で、新鮮でした。この日のために、どれだけ考え、練習し、精魂こめての本番であるかと思うと、これもまた、ひとつのメッセージではないかと思えました。各国のことばを理解することはなかなかできません。けれど、文化を通して表現されたものを理解することはできるかもしれません。
 国際ミサは国境を越えて愛しあうよう、私たちを導いてくれます。続くパーティでは、理解しあう場を提供してくれます。おいしいご馳走も必須でした。お世話して下さった方々、本当に有難うございました。

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