広島地区女性連合会 研修会                             2015年1月23日(金)

HOME > 活動報告 > 広島地区女性連合会 研修会

広島地区女性連合会 ミサ聖祭 研修会

テーマ : 福音を伝える使命を果たすには
ミサ聖祭 : ヴィタリ神父様、斎藤神父様
説 教 : 斎藤神父様 

    神から遣わされたイエス様は信仰の深い多くの人々を癒された。
    私達は日々の生活の中で、周りの人々に小さな喜びを与えることが大切。

第1講話 ヴィタリ神父様 
●福音宣教については半世紀の間にベネデクト15世、ピオ11世、パウロ6世、ヨハネパウロ2世、教皇フランシスコから其の危機の時に回勅が出されている。カトリックは、南アメリカ、アジアでは発展しているが、日本では信者が減少し教会としての使命が衰えている。洗礼も減少し、司祭も少なくなっている。
●ヨハネ17-19わたしを世にお遣わしになったように、わたしも彼らを世に遣わしました。彼らのために、わたしは自分自身をささげます。彼らも真理によって捧げられた者となるためです。使徒達はイエスさまと一緒に生活しイエスさまから神の国と人を救う仕事を倣った。
●マルコ3-13~16イエスさまは山に登り12人を任命し使徒と呼ばれ、悪霊を追い出す権能を授け、派遣して宣教させた。
私達もこの事を良く理解し使徒をお手本にして宣教し、イエスさまからの使命を果たす。使徒行録1-8あなた方に聖霊が下ると、あなた方は力を受ける。エルサレムとユダヤとサマリアの全土で、また地の果てに至るまで、わたしの証人となる。
ペトロ第1の手紙聖なるものに倣って心清め、身を慎んで聖なる者となりなさい。
ぺトロはローマに行き、丁寧な宣教活動をしてイエス・キリストを証し、67年に殉教した。
●教皇フランシスコは、イエスの霊的深さ、素晴らしさを頭で知り、心の灯りを燃え立たせ、喜びと希望をいつも持って行動するよう話されている。
●隠れキリシタンは家庭の中でイエス・キリ ストを中心に置いて信仰を受け継いだ。
●1950年頃、トーラー神父はジョックを幟町教会で発足、熱心に指導し、第1回全国大会を開催した。
●1975年パウロ6世は教会の使命、信徒の使命、宣教者の精神、神父と信者の関わりについて大切な回勅を出された。
●広島教区の使命は、イエス・キリストの福音を教会の敷地の中でなく外に出かけて行き活動すること。社会、政治との関わりの中に於いて福音を宣教する。
●信徒の役目と働く範囲に付いて。
神父の役目と働く範囲をよく認識し、日曜信者ではなく、敷地の中だけでなく世界の中で塩の役割を行って、世の光となる。

第2講話 ヴィタリ神父様
●コンガールは教会の改革について、パリサイ人の誘惑の中で、目的を手段にし、手段を目的にする。目的とはイエスによる永遠の命に与ることである。
教会は、此の目的に力を要れる。狭き門より入りイエスの路を歩む。
全ての人がこの路を歩むよう宣教する。
●初代教会は愛の証に由って急速に発展した。献金を集めて、宣教ため、宣教者の生活のために使った。未亡人や子供を助け、病人や貧しい人の為に使った。
●16世紀から17世紀の宣教師は、目的地に到着するのは50%で命を懸けての仕事であった。
●高山右近はミゼリコルディアの組に属して活動、葬式の時のお棺を担いだ。
巡礼者の世話をし、困っている人を助けて多くの信者が出来た。
●教会には、フィリピンや外国籍の人々が増えている。温かく迎えることが大切。

グループによる分かち合い
1) 「教会の敷地の中で宣教活動をしている」ことに付いて。私達は、教会で明るく楽しく活動している。そのことは、近所の人から教会は喜びのある楽しい処と思われている。
フィリピン、韓国の方には、垣根を取り払い、フィリピンのやり方も取り入れる。
2) 日々の暮らしの中で宣教には関心を持っているが家庭から出て宣教することは難しい。「カトリックの葬儀が良かった」という近隣の人は多い。未信者の方と良い関係を造り一緒に長束の黙想会に参加した。サンオブゴツトに友人と行く。主人が洗礼を早く受けてほしい。教会のパンフを持って近隣を回る方もいらっしゃる。
3) 人との絆を大切にして日々の幸せを感じている。宣教に付いては難しいので家庭の中から宣教をしている。簡単に離婚をし、子供を虐待する昨今の社会に付いて意見が出された。イエス様の癒し、命の復活に付いて分ちあった。
高山右近の生涯に付いて多くの話をお聞きした。
4) 教会の行事が多いがカトリックの精神をしっかり持つようにしたい。
熱意の欠如に付いて分ち合った。五島の信仰に付いて話し合った。
外国人との交流をミサに取り入れる。
5) イエスさまは貧しい病気の人を癒され、行いを通して信仰に導かれた。キリストの愛をもっと勉強したい。
6) 昨日、3年間の聖書百週間が終わり、すごい喜びと解放感を味わった。父なる神の愛が旧約を通して解った。イエスさまの愛がみ言葉を透して私の中に働き、神を感じた。小さな人に心を掛ける事が大切。

★心の温まる素晴らしい分かち合いの交流でした。

●今回の研修会は、女性連合会の会則 第2条 目的 霊性を培いつつ深め、福音宣教を実践する に最も相応しいテーマの研修会になりました。
教皇さまの回勅、初代教会から現代に至る宣教者の命を懸けた宣教活動、希望と信仰の喜び、宣教の有り方をヴィタリ神父様の講話から学びました。
●イエス・キリストを証した苦難と殉教の日本のキリシタン史、その純粋な精神に想いを馳せ、私達もイエス・キリストの生きざまを心に容れて、宣教を実践出来ますように、聖霊のお導きを心から祈りました。
私達の信仰共同体が、心を交えて分かち合った神に感謝の研修会でした。

会長 梶山 聰子