広島地区女性連合会 研修会                             2014年1月24日(金)

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広島地区女性連合会 ミサ聖祭 研修会

テーマ  教皇フランシスコと新たな心で

ミサ聖祭 前田司教様 斎藤神父様 塩谷神父様のミサに与かり、イエス様と一つに結ばれイエス・キリストの霊性に培われ、心身共に新たな活動への恵みを戴きました。

     ◎第一講話 塩谷神父様 午前の部

1964年 今から50年前のオリンピックの年に、私は広島に来て、此処世界平和記念聖堂で祈り、長束修練院に入りました。
1973年広島学院に来ました。1977年3月〜長束で第3修練をしました。
2012年5月、私は4度目に来た広島の平和のための祈りと努力に、此の教区は活きていると感じ、皆様と一諸に働きたいと思っています。
2013年3月教皇フランシスコの選出は、私たちの教会と世界に恵みを頂いた。
*2013年世界に一番大きな影響を与えた人物 今年の人に、教皇フランシスコが選ばれた。
教皇は、カトリック新聞の1面に、何時も、神の大きな御心と、イエスの価値観を私たちの価値観とし、判断基準とするように率直で解り易く語っている。
宇宙を創造された神の御心は、制限のない大きなものであり、同時に人体の最も小さな細胞の仕組み、働きに神の御心は為されている。
「天地の創造主、全能の父である神を信じます」を本気で唱えましょう。  
地球上のカトリック信者数は12億1.400万人で総人口の17.5%、昨年より1.5%増加している。アジアは2%増加し司教、司祭、修道者も増えている。
韓国のカトリック信者は10%で、司祭は4.580人いる。
韓国のカトリック信者増加について学ぶべき処が多くある。

     一同でお告げの祈り

     ◎第2講話 塩谷神父様 午後の部

私たちは、神の視野に合わせて物事を視る。地球感覚で考え自分の場でしっかり働く。世界を視て、教区を視て、自分を視る。 津和野の殉教者については、少々ブレーキが掛かっているが、迫害の中信仰を貫いた殉教者の精神の上に今の教会がある。
★召命の促進
青少年の育成は家庭から育まれる。家庭の協力がなければ成立しない。今の私たちは殉教者の証の上にあり、それを心して召命のために祈る。
*広島は国際的な教区である。
日本の父へより著作{グスタフ・ホス}「お父さんの祈り」ドイツ人1932年(昭和7年)3月イエズス会に入った私は、翌年の或る朝、修練長から「日本に行きたいなら今チャンスがあります。日本に行きたくありませんか」私はどうしてよいか分からなかった。日本について、僅かに知っている事といえば、地震の多いこと、キリシタン時代多くの殉教者を出したこと等であった。私は誰かが行かなければと、温かい信頼に応えようと、「どうしても行って欲しいと言われれば、行ってもいい」と答えた。 「あなたに行って貰いたいのです」修練長は顔を引き締めて
今すぐ発って欲しいのです その時、オランダに居た私は家に電報を打った。
明日夜日本に出発する。今日5時家につく 私は一生この電報を忘れる事は出来ない。家に着き父も母も私の決意を承知してくれた。夕食の祈りの後父は、別れは辛い事だが人のために生きることは、易しい事ではないが立派なことだ。出発の時、父は息子の肩をしっかり抱きながら「神様と共に行きなさい。何処へ行っても立派に仕事を果たしなさい」父の心からの餞であることが解った。両親と会ったのはこれが最後であった。32年ぶりに、ローマでの総会の後母国に行った彼は墓前で両親に会った。 今、彼は神の御許にいる。 ”日本にいる宣教師の姿である”
教皇様は、教会自身が秘跡になるように求めている。
教皇様は、今年最初の一般謁見で、洗礼の秘跡は、儀式ではなく私たちの存在に深く入り込む崇高な愛のわざで、新しい命は、「キリストのうちに接ぎ木され、新しい人生をしっかりした希望と、愛の力で歩み、人を赦し根本的に人を変えることが出来る」と語られた。
女性連合の使命 教皇様の女性へのメッセージ
今日の女性連合の集いは、キリストが共に現存していらっしゃるキリストの集いである。マリア様の功徳を見習い広島地区の母として、イエスの言葉を信じて伝え、信仰を証しする使命を持っている。女性連合は、キリストの心を心とし、和解の大切さ、温かさが世界に拡がって行くように、神の国の建設のために、自分の場所でしっかり働く。
一同  キリストのように考え、キリストのように話し、キリストように行い、キリストのように愛そう、力の限り 斉唱
質疑応答
@教会の分派した理由に付いて
*前田司教様は、分裂は教会の瑕(きず)であり、カトリックにも分裂を招いた責任がある。第2バチカン公会議でエキュメニズムの教令が出されて50周年になるが、一つになるよう架け橋をしなければいけない。 親的な気持ちで、キリストにおいて一つになるように、カトリックは責任を持って受け入れるようにしている。
*塩谷神父様は、313年キリスト教を公認したコンスタンチヌス帝は、330年コンスタンチノポリス(現在のイスタンブール)にローマ帝国の都を移した。これに伴い政治的、地理的事情に由ってローマカトリック教会からギリシャ正教に分裂した。御聖体のパンについて、洗礼の受け方、聖霊の発出について違いはあるが、基本的教義は同じである。 ルネサンス時代、教会は種々な面で問題が有った。 1517年 ルターによるプロテスタントの分離があった。  1534年 英国のヘンリー8世はカトリックから離れ、国王を首長とした英国国教会(聖公会)を成立した。その時の事情に付いて話された。 それに由って多くの殉教者があった。
A学校の信仰教育について
今の子供はテレビ、インターネットの影響を受け信仰教育の難しい時代であるが、生徒の求めている清らかさを大切にして行きたい。
B韓国との交流について
*司教様は韓国人の神父が広島教区で働いて居ること。 山口教会の李神父(イエズス会)に由る、韓国の中高生訪日、訪韓の親善交流は何年も続いている。日韓司教交流会では原発、教皇の教書、教令の勉強について話合いがある。
*2001年女性連合会は釜山の南天教会に巡礼、司教様から一同歓待を受けロザリオ戴いた。慶州の佛国寺、石窟庵を見学した。 2005年ソウルに巡礼、明洞教会、ジョルドウサン(切頭山)、セナムト、ソソムン(西小門)殉教地、キム・デゴンのミリネ聖地に巡礼した。
C塩谷神父様は、信徒がキリストを感じる生活をするよう話された。
*今日の研修会がキリストと共に行えたことを神に感謝し、女性連合会がキリストの心を心として母なる役割を自覚し、霊性を培いつつ力強く活動して行けますよう神様とイエス様からの恵みを祈り、父と子と聖霊に深い賛美と感謝の祈りを捧げた。

会長 梶山 聰子