第24回広島地区召命巡礼                               2008年9月15日(月)

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=司祭・修道者の召命のために みんなで祈り、共に歩こう=

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 今年は、雨の為祇園教会までの全行程を共に歩く巡礼は難しく、翠町教会から観音町教会までの短い巡礼となり、観音町教会での話と祈りの後、召命祈願ミサが続き解散となった。また、幟町教会から観音町教会までの移動も自由行動。歩く人、電車で行く人様々だったが、「司祭、修道者の召命が増えますように!」との参加者の願いは一つで、最終的には、締めくくりとなるミサに、おおよそ100人の信徒が集い祈りを捧げた。その中の14人は、前日から開催されていた小、中学生の侍者会に参加していた子ども達。
 若さあふれ未来への希望に満ちている彼らの存在が、皆の大きな喜びとなった。ミサの中で、パンとぶどう酒を捧げる子ども達を見守る信徒達の顔に、その喜びが現れていた。そして、奉献後、原田神父様を中心に男の子6人女の子8人の子ども達も、祭壇を囲みミサが続けられた時、一人一人の顔を眺めながら、この中から、一人でも二人でも司祭、修道者への召命を考える人が出ますようにと願ったのは、きっと、私一人だけではなかったろうと思う。その時、ふと別の事も考えてしまった。
 今は、まだこうして、司祭の手を通してミサが捧げられているが、もし、司祭の召命が減少し最悪途絶えてしまったら・・・・。イエス様が残してくださった記念のミサも出来なくなるし、私たちのために残してくださった、命の糧であるイエス様の御体と御血もいただけなくなる。大変なことだ。絶対このような状況を許してはならない。本当に真剣に祈り続けなければと。
 広島教区信徒の皆さんも同じ思いだと思う。そこで「神様がお望みでしたら、どうか、私の家庭から、司祭、修道者の召命が育ちますように!」そして、「もし、召命がありますならその呼びかけに、気づく開かれた心とそれに応える勇気が与えられますように!」と心を合わせて先ず身近なところから願いを込めて祈りを捧げましょう。
 小、中、高校生、青年の皆さん司祭、修道者の召命なんて自分には関係ない、他人事だと思っていませんか?決してそうではありません。もしかしたら、神様はあなたの心の奥深くで、「わたしについていらっしゃい」「わたしのお手伝いをしてくださいね」とおっしゃっているかも知れません。その声は、静かな祈りの中だけではなく、人々の口を通して、或いは、ある出来事を通して、または、ある人との出会いを通して聞こえて来るかも知れません。
 わたし達の人生の目的地(天国)に到達するために準備された歩むべき道、神様が望まれるわたしの召命の道はどの道なのか、神様と一緒に考えてみて欲しいです。
 久々に参加した短い巡礼ではありましたが、混沌とした社会の状況や司祭、修道者の召命の減少の現実を意識させられながら、真剣に祈った巡礼を振り返りながら考えさせられた事を書かせていただきました。
 わたし達の巡礼(神様に至る道)は続きます。いつも、スムーズに歩めるとは限りません。困難にぶつかったり、激しい嵐に遭遇したり、方向転換しないといけない状況になったりと理解しがたいことも沢山あります。しかし、召命祈願ミサ中、神父様のお話の中で、イエス様といつも一緒にいらしたマリア様でさえ、いや、いつも心を一つにしていらしたマリア様だったからこそ、悲しいことも辛いことも、苦しい時神様が何を望んでおられるのかが分らない体験をされたこともあったのだと、あらためて考えさせられました。ましてや、私たちが、目に見えないイエス様を信じ、一緒に歩き続けようとする時は、もっともっとでしょう。
 これからも、喜びも苦しみも悲しみもイエス様と共にされたマリア様に必要な助けとご保護を願いながら、広島教区に、全世界の教会に一人でも多くの司祭、修道者が誕生することを祈り続けたいと思います。
 召命巡礼の為にご協力くださった方々、準備をととのえて来られた方々に感謝いたします。
                                純心聖母会広島修道院  シスター浦田むつ子

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