2・11「建国記念の日」を問う広島集会              2008年2月11日(祝)

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田代菊雄先生

 2月11日(月)、広島カトリック会館多目的ホールで『「建国記念の日」を問う広島集会』が開かれました。今年は憲法学者の田代菊雄先生(ノートルダム清心女子大学・人間生活学部教授)を招き、『政教分離の意義 〜日中戦争下、カトリックの戦争協力への途〜』と題して講演していただきました。先生は、自民党憲法草案が前文から現行憲法の根本理念を変えようとしていると指摘され、憲法第20条改正の動きのもつ問題点についても過去のカトリックが歩んだ歴史から語られました。主にはカトリック教会が上智大学靖国参拝拒否事件以後戦争に協力していった歴史、そしてご自身が育った奄美大島での大島高等女学校の廃校運動やカトリック信者への弾圧の歴史を話される中で、憲法第20条の改正の動きが信教の自由をおびやかすことになると指摘されました。カトリック、プロテスタント、一般市民ら約70名が参加し、現実に進んでいる政教分離の原則の形骸化についてそれぞれの立場からの意見を出し合いながら学習を進めることができました。