第48回鶴島巡礼                           2016年10月10日(月・祝)

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第48回鶴島巡礼

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岡山教会殉教者・巡礼地顕彰委員会

▼鶴島へ
秋の冷え込みを感じる朝、日生港に岡山教会からの40q徹夜徒歩巡礼の方たちを含め210名程が集合して鶴島にわたり、殉教祭(野外ミサ)に与かった。折しも瀬戸内国際芸術祭が近辺の瀬戸内海の島々で始まったばかりで、いつもの船も祭りの観客輸送に駆り出される始末。行きは例年の大型船も使用出来たが、帰りの為にフェリーや中型船も動員して3隻で9時半前後に次々島へ向かった。これは巡礼始まって以来のこと。
海岸べりでのオリエンテイションの後、列をなしてロザリオを祈りながら殉教者墓地まで進んだ、昨年まで墓地手前のトイレが老朽化で永年使用出来ず、女性たちに不自由をかけていたが、9月末の修繕で今回から気持ち良く利用してもらえたことは何よりだった。

▼殉教祭(野外ミサ)
玉野教会トゥアン神父司式で、他に参加された13人の神父の共同司式により野外ミサが行なわれた。
・山田神父(平戸教会)の説教/私の母親が岩永で、その先祖が鶴島に流された縁で説教をします。長崎のある地区の8月の平和祈願祭で参加者が年々少なくなり、そして暑いからとクーラーの効いた室内で。この様に生活の中で便利に走ったり、捧げる物が少なくなると段々と信仰が薄くなるのではと感じます。このような不便な場所で殉教祭を行なうことは素晴らしく、是非続けていって欲しいです。
・最後に瀧井神父に墓地内を灌水して回って頂き、殉教者の方々の霊を偲んだ。
ミサを終え、ベトナムの方々はマリア像の前に集い祈っておられた。皆さん改宗の祠(ほこら)等を経て海岸まで下り、それぞれ昼食をとった。

▼交流会
食事の後交流会が行なわれ、巡礼団長の司会で参加の神父や教会・修道会等がそれぞれ紹介された。(「各種データ」参照)
・肥塚神父の話…2年後は浦上四番崩れ流配150年です。関係の22ヶ所の流配地は、鹿児島以外は大阪管区内の教区(名古屋、京都、大阪、広島、高松)内に有る。(津和野殉教者の列聖運動を進める上でも)流配地の司教たちに呼びかけ、150年祭を盛大に行いたい。
・流配者子孫の岩永さんの話…こうして岡山の皆様が殉教祭をして下さる事に、とても感謝している。今後とも宜しくお願いします。
・お告げのマリア修道会会長Sr久志(ひさし)の話…会では何かにつけて会の出発点である鶴島をふる里と思い、大切にしている。皆憧れを持って鶴島を見ています。このように鶴島の殉教者を思い祈って下さっている皆様にお礼します。
・交流会を終え、日生港へ…JR日生駅に急ぐ方は中型船で、その他の方たちはフェリーで、次回の鶴島巡礼での再会を祈って帰路についた。準備から片付けまでご協力頂いたスタッフその他の方々に感謝します。

▼鶴島への旅(徒歩巡礼)
9日18時半聖堂に集まり、徒歩巡礼出立の祈りがなされ、肥塚神父が徹夜巡礼の意義を語られた。「徹夜は、イエス様が山に登って徹夜で祈られたことを忍び倣うため。巡礼は、殉教者が示した信仰の純粋さを讃えながら偲び、現代の旅する教会が本当にあるべき教会へ歩む恵みを求めるため…」肥塚神父から、出立の祝福を頂き、澄んだ夜空の南中した半月の下、徒歩巡礼に出発した。
夜空に満天の星座、汗をかいても爽やかな冷風。快適な長距離巡礼日よりでした。途中3人が車の支援を受けたが、健脚揃いでほぼ完歩でした。スタッフ確保に苦慮しましたが、お告げのマリア修道会の熱意でしょう、協力者が得られ実施出来ました。感謝。

各種データ
★参加神父…計14人
【岡山県】岡山/ウィル、尹(ユン)、玉野/トゥアン、倉敷・玉島・水島/野中、バルト、金(キム)ヨンス、
【鳥取県】倉吉/朴(パク)、
【広島県】福山/瀧井、尾道/服部、教区/肥塚、
【兵庫県】姫路/松永 敦・イズコ、夙川/赤波江、
【長崎県】平戸/山田

他に神学生2人/三宅(教区)、レイモンド(淳心会)→倉敷教会で助祭叙階前の司牧研修中。お祈り下さい。

★参加教会等…
【岡山県】岡山・岡山南・玉野・倉敷・玉島・水島
【鳥取県】倉吉
【広島県】福山・三原・三篠
【兵庫県】姫路・たかとり・夙川
【大阪府】貝塚・大東
【京都市】西陣
【東京都】碑文谷
【長崎県】浦上(岩永さん他)
【修道会】・お告げのマリア修道会・イエスのカリタス修道会・サンパウロ(大阪)
【その他】備前市地域おこし協力隊・前田さん(島の地主)とその友人

★参加人数…全体210人
内ベトナム人の方々が姫路から子供含め30人程参加。
又徒歩巡礼19人全員島での野外ミサに参加。


▼お告げのマリア修道会/鶴島から浦上に帰った岩永マキらが始めた救護活動を元に創設された。

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