第47回鶴島巡礼                           2015年10月12日(月・祝)

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第47回鶴島巡礼

岡山教会殉教者・巡礼地顕彰委員会

 長崎での信徒発見150年の今年、浦上四番崩れ流配地の一つの鶴島(備前市/日生諸島)で、200人を超える参加者を得て盛大に野外ミサを行なうことが出来た。参加者は岡山県内はもとより、姫路や福山等近隣の教会や修道会、特に今年は長崎のお告げのマリア修道会はバス1台で来られた。又、殉教地鶴島は以前より地元も観光的に重視し、毎年の草刈りに協力して頂き感謝している。今年は観光協会の方も参加された。「鶴島への旅」として前夜岡山教会を出発し、島に渡る日生港までの40qを小中学生の子供たちを含め10時間かけ14名の方が完歩、その努力に感激。11回目の徒歩巡礼でした。

   鶴島についてオリエンテーションの後、ウィル神父の掲げる十字架を先頭に、ロザリオを唱えながら殉教者墓地まで進んだ。墓地までの通路が今年は歩くのに少し苦労するくらいイノシシの傍若無人ぶりが目についた。 野外ミサはウィル神父司式で高松教区を含め全16名の司祭・助祭の共同司式で行われた。後藤神父は説教の中で「聖地とは神と全身全霊で出会う場所・・・今風にコラボ、神とのコラボ・協働、流配者との、長崎の方との協働が大事です・・・」と話された。参加者はそれぞれ帰ってから各教会に鶴島での思いを伝えるように、島に眠る流配者の方も願っておられることでしょう。長崎から来られた流配者の子孫の方は「こうして岡山の皆様が墓を守って下さる事に子孫として感謝している。野石のままは全国の流配地でここだけ、大事にして下さい」と涙ながらに述べられた。

   ミサを終え、ベトナムの方々はマリア像の前で聖歌を歌い祈っておられた。皆さん改宗の祠(ほこら)等を経て船の待つ海岸に下り、それぞれ昼食をとった。昼食の後巡礼担当者から長崎・浦上の話等を聞いた後、お告げのマリア修道会シスターに歌を二曲程披露して頂いた。シスターの爽やかな歌声は、今回の巡礼に、そして島に眠る殉教者に大きな花が添えられたと思う。修道会のルーツをたどる巡礼として企画され、会の沢山の修道院から38名も参加して下さり、今後も継続して鶴島巡礼に参加したいと希望を述べられていた。

各種データ
★参加神父・・・16人 岡山/西江・ウィル・朴(パク)、玉野/トゥアン、倉敷/野中、水島/金(キム)ヨンス、 玉島/バルト、笠岡/瀧井、福山/服部、光/後藤、祇園/加藤、 教区/肥塚、姫路/松永 敦・イズコ、高松教区/松永洋司、谷口助祭
★参加人数・・・全体208人
内ベトナム人の方々が姫路から多数参加。 徒歩巡礼14人で徒歩のみ4人、10人は全体に含む。
★参加教会等・・・
【岡山県】岡山・岡山南・玉野・倉敷・水島・玉島
【広島県】福山
【山口県】光
【兵庫県】赤穂・姫路・たかとり
【長崎県】浦上
【高松教区】、
【修道会】神の御摂理修道女会(相生)・お告げのマリア修道会・クラレチアン宣教修 道女会(倉敷)・ナミュール・ノートルダム修道女会(岡山)・聖母被昇天 修道会(高松)・サンパウロ(大阪)
【その他】鶴島の持ち主の方達・備前観光協会
▼浦上四番崩れ
1868年の諸国流配の御沙汰書により、長崎浦上村の全村民(キリシタン)が津和野の乙女峠等 西日本22箇所に流配された迫害事件。
▼お告げのマリア修道会(本部/長崎市)
鶴島から浦上に帰った岩永マキらが始めた救護活動を元に創設された。