聖ディエゴ喜斎記念聖堂/日本二十六聖人顕彰ミサ                  2012年2月4日(土)

HOME > 殉巡ネット > 聖ディエゴ喜斎記念聖堂/日本二十六聖人顕彰ミサ

浦上四番崩れ流配者と日本26聖人の殉教を偲び 岡山市内巡礼

                                             一 巡礼参加者より
 凍えるような寒さもひと休みのホッとする一日、142年前岡山に10ヶ月間幽閉され、鶴島に移送された浦上キリシタン117名の歩まれた道を徒歩巡礼致しました。岡山南教会にて、この巡礼について荻神父や担当の方々からお話が有り、お祈りをして13時半過ぎに出発しました。
最初に訪れたのは旭川沿いの住吉宮で、142年前の1月女性と子供を中心とした97名が、長崎から6日間船に乗せられ瀬戸内海を経てこの辺りに上陸しました。ゆるがぬ信仰の火が燃えていても、支え合ってこられたであろう家族も離れ離れにされ、体は寒くひもじく、本当に辛かったことでしょう。私には想像することも難しい辛さだったと思います。
それから、男性20名を合わせた117名の方々がそれぞれ幽閉された、松寿寺・本行寺・岡山教会近くにあった岡山藩袋町牢獄跡を訪ねました。途中で京都より長崎の西坂へ向かわれた26聖人が通られた京橋西詰めにも立ち寄りました。聖ディエゴ喜斎も渡られた橋です。1597年最初の殉教者となられた聖人の方々と、そして273年後の1870年、迫害と禁制の時代をその信仰を守り伝え続けて流されたキリシタンの接点の場所とのことでした。この273年という時の長さ、信仰の重さ深さと神様の愛の深さに、言葉にはならない圧倒される大きなものを感じました。そして今の私は何をしているのだろうかと…………
夕方17時前岡山教会に到着し、26聖人の殉教の絵(聖心の布教姉妹会のシスター石澤が30数年前描かれた)の前で祝別の祈りと除幕式が行われ、岡山市内巡礼が終わりました。
今回は18名というこじんまりとした徒歩巡礼でしたが、あつい信仰に触れることのできた、本当に良い一日でした。参加させていただき感謝いたします。有難うございました。

岡山教会 殉教者・巡礼地顕彰委員会