萩・巡礼ウォーク                                       2009年11月15日(日)

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萩・巡礼ウォークに参加して


萩教会 前田 明子

 昨年11月24日、長崎でペトロ岐部と187人列福式が行われ、萩の熊谷元直も福者の一人に挙げられました。
 神によってつくられた自分が自分であるために、何者にも代えられない信仰のために、命を捧げた熊谷元直の生きたこの萩の地で、殉教者たちの生き方に倣い、私たちに与えられた使命を果たして行くことができますようにと祈りつつ、巡礼ウォークに参加したのでした。
 11月15日、ミサ終了後、10時20分ごろから出発。山口、益田、防府各教会から、6名の方々をお迎えし、31名が例年通りのコースで進み、萩港近くから対岸の鶴江台の十字架を望み、宮木さんからここに流された浦上信徒のお話を伺い、巡礼ウォークの祈りを捧げました。
 次いで堀内のキリシタン殉教者記念公園に向かいましたが、気温は13度、菊ヶ浜の浪も荒れて、漸く冬の訪れの近いのを思わせられました。
 殉教者公園は年ごとに整備され、熊谷元直公の墓碑を初め、葆祿(パウロ)木村、多黙(トマ)平田と読める墓碑など数々の墓碑を拝むたびに、粛然とした思いに打たれます。
 そして、一木一草にもそこにこめられた信徒の方々の奉仕の真心を感じます。
司式の方によって
  (1)キリシタン殉教者記念公園の説明が宮木さんからあり
  (2)聖歌 407番 「おおしくも」
  (3)巡礼ウォークの祈り
  (4)聖歌 322番 「あめのきさき」
  (5)信徒代表の結び
と進められ
 メルキオル熊谷元直をはじめ、萩の聖なる殉教者たちを顕彰し、世に知らせるために働かれたビリオン神父様、その後の代々の神父様や修道者、信徒の方々に倣い、萩教会の宝である殉教者を崇拝し、後世に伝えていくことを誓ったのでした。


長崎浦上信徒が明治になって流された時、上陸した鶴江台を見て説明


キリシタン殉教者公園の福者熊谷元直殉教碑