第40回鶴島巡礼                           2009年10月12日(月・祝)

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第40回鶴島巡礼

 浦上教会の子孫も共に島で祈りを
 爽やかな秋晴れの好天に恵まれた一日、前夜からの徒歩巡礼の方々も合流し、約190名もの多数の参加となりました。今年は鶴島流配者達の故郷長崎・浦上から、教会からの公式巡礼団としては初めて44名もの方々が鶴島を訪れて下さいました。他に参加者はいつも参加して下さる姫路地区の3教会をはじめ、遠くは東京教区・成城、大阪教区の高槻・住吉等、そして広島教区内では岡山県南、福山・尾道はもとより小野田北若山(山口)からの参加があり、長崎市内の他の3教会の方も含め、全20教会他になりました。島への上陸は、数日前の台風18号で桟橋が破損し、船の舳先(へさき)からで時間がかかりました。

海岸から十字架を担い、ロザリオを祈りながら辿り着いた墓地で、少しばかりの清掃後行われた野外ミサは、参加司祭10名の共同司式で行われました。浦上教会小島神父が説教で、先祖の霊が眠るこの殉教地について「本来は私共が世話をし守るべきを、皆様方が……」と心からのお礼の言葉を述べられ、毎年巡礼を行いこの殉教地を大切に思う私たちも感激致しました。そして引き続き流配の歴史を話され、参加の浦上の信者方に、「流配者の中に一時転んだ方もいますが、過去を引きずらず赦して生きるように……」と諭されました。また、拝領の歌の「鶴島哀歌」作者の近藤さんが数日前に亡くなったことが紹介され、共に主の祈りを唱えご冥福を祈りました。

今年も備前市役所のご尽力により、通路や墓地などが草刈りされていて、気持ちよく野外ミサが出来たことを感謝します。昼食は島の桟橋付近で、秋の心地よい日差しを受けながら思い思いに食べ、日生港に帰り駅前の商工会ビルで交流会を催しました。

私たちの鶴島巡礼も長い歴史が有りますが、今までの資料から、今回の巡礼を第40回の節目の巡礼としたい旨巡礼団長が表明され、浦上教会の方々も、「来年も是非参加したい」と言うことで、これからも末永くこの行事が続くよう願っています。