列福感謝ミサ・記念行事                           2009年2月11日(水)

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広島司教区「5殉教者の列福」記念行事盛大に開催。


 2月11日(水・祭日),三末篤實司教様の−<列福式の恵みと感動を分かち合いましょう>−との呼びかけに応えて、広島司教区管内各地から、信徒約600名が「世界平和記念聖堂」で開催の広島司教区「5殉教者の列福」感謝行事に参加しました。
 当日は、午前10時より己斐の「広島キリシタン殉教之碑」前での「祈り」からスタートしました。 参列者は約130名で、歌で始まり、三末司教様の「祈りとお話し」の後、「世界平和記念聖堂」まで約4キロの道のりを、当時の殉教者も歩かれたであろう道筋を辿って、巡礼を開始。途中「広島城」に立ち寄り当時の古地図等を見学、正午前に全員無事「世界平和記念聖堂」に到着し、青年会手造りの暖かい甘酒の歓待をうけました。
 午後1時より、2008年度に「今、殉教を生きるとは?」のテーマで広島司教区管内の小教区が取り組んできた様々の事柄の中から、4地区より各1モデルずつの事例発表がされ、寸劇、紙芝居、カルタ、朗読劇、と参列者を驚かす素晴らしい内容と熱演でした。
  そして、この発表会を通じて演ぜられた共通のテーマともいえる「生命をささげて迫害にも負けず、信仰を守り通した5殉教者から現代の私達へのメッセージ」は参列した信徒の一人一人に感動をもって、強烈に伝えられたと思います。   
 午後2時30分より、「列福感謝ミサ」が三末篤實司教司式のもと16名の司祭団によって厳粛に捧げられました。 特にミサの中で、この度広島教区で新しく出来た「広島教区殉教者賛歌」と「マルティルあかしびとよ」を始めて皆で歌う喜びがありました。  説教の中で三末司教様は「昨年11月24日・長崎市で行われた<ペトロ岐部と187殉教者>の列福式は大きな感動と喜びでした。 今回列福された188人の殉教者の中に、広島教区から5人の殉教者が選ばれています。 @メルキオール熊谷豊前守元直(1605年8月16日 萩で殉教) Aダミアン(1605年8月19日 山口で殉教) Bフランシスコ遠山甚太郎(1624年2月16日 広島で殉教) Cマチアス庄原市左衛門(1624年2月17日 広島で殉教) Dヨアキム九郎右衛門(1624年3月8日 広島で殉教) の5名です。この人々は信仰を守り、永遠の生命にいきるために迫害にもまけず、生命をささげて信仰の真実と救いの道の証しをたてられました。 私たちも殉教者にならい、つよい信仰に生き、どのような事があっても信仰を棄てることなく、信じて生きて行きましょう。そしてこれからは、この度列福された殉教者の方々の「列聖」を祈って参りましょう。」と力強く話され、午後4時、喜びと感謝のうちに「5殉教者の列福」記念行事は終了しました。
 今、忘れてはならないのは、長崎での列福式のとき白柳誠一枢機卿様が最後に声を大にして言われた「さあ、皆さん、怖れずに歩み、一緒になって進みましょう。怖れるな、怖れるなと神様がそして殉教者が呼びかけています。皆さん怖れるな。」の言葉です。

(観音町教会  坂井 恒)